出走表

記者予想

兵庫ジュベナイルカップ組が主力を形成するが、狙ってみたいのはサザンウォリアー。陣営、鞍上ともに高く評価しており、管理する保利良平師は「(820メートルから1400メートルへ)一気の距離延長であそこまで走れれば上々。先々は間違いなく走ってくる馬だが、今回でもいい勝負になると思う」と2着だった前走を評価。手綱を取る広瀬騎手も「動きがよかったし、この相手でも楽しみ。一発狙っていきます」と力こぶ。素質馬ぞろいの2歳勢に、また新星が誕生する。
 相手はやはり兵庫ジュベナイル組。特に2着のリーガルタイムは、勝負どころで前をカットされて踏み遅れたものの、ハナ差まで詰め寄った内容は秀逸。2歳離れした勝負根性も魅力だ。同レースの勝ち馬エイシンイワハシルは門別から移籍初戦となった前走で入厩して間もない状態で重賞V。当然、上積みも見込めるだけに前走以上のパフォーマンスが見られるかもしれない。同3着馬アングレも負けて強しの内容だった。最内枠からどう運ぶか、下原騎手の手綱さばきに注目したい。
 別路線組では「涼しくなって、前走より状態アップ」(橋本師)のエイシンリガーズに注目。今回も単騎逃げが有望で、展開利を味方に粘り込む。

 【馬複】④ー②⑧①⑤

 

ゲスト予想コラム

大恵陽子 大恵陽子

今年でまだ3回目ながら、早くも出世レースの様相を呈す「ネクストスター園田」。昨年の勝ち馬オケマルが3歳でも大活躍し、史上初の無敗で兵庫3冠馬に輝きました。スターホース候補が集う一戦で、今年は9月の重賞・兵庫ジュベナイルカップ組か、それとも新興勢力か、という構図です。
 注目は兵庫ジュベナイルカップ(2着)から巻き返しを狙うリーガルタイム。デビュー戦では馬場の重たい内をすくって勝ち、走破タイム(1400メートル・1分31秒3)も優秀で、期待されていた馬です。しかし、2戦目の兵庫ジュベナイルカップでは勝負所で他馬との接触があり、一旦は控えざるを得ない形になってしまいました。その不利がありながらも、直線では鋭く伸び、勝ったエイシンイワハシルにハナ差まで迫ったのですから、改めて能力を感じさせられました。鴨宮祥行騎手も「力負けとは思っていませんし、まだまだこれからの馬です」とレース後に悔しさをにじませつつも将来性を口にしていました。しっかり力を発揮できれば、ここでタイトルを獲得できるでしょう。
 同じく兵庫ジュベナイルカップからの巻き返しに期待したいのはアングレ。こちらも兵庫ジュベナイルカップでは展開の妙で早く動かざるを得ず、他馬の目標となってしまい3着でしたが、追い切りではいい動きを披露して素質を感じた馬です。
 そこに兵庫ジュベナイルカップ勝ちのエイシンイワハシルや、門別からの移籍初戦を勝ったエイシンリガーズあたりが上位争いに食い込むかどうか。
 当日はもちろん、私も現地取材の予定。来年のスター候補の走りが楽しみです。
 【買い目】3連複②①の2頭軸で相手は③⑤⑧への3点