▲2024年優勝馬ダイリンウルフ

出走表

記者予想

 1400㍍の重賞は第8回を迎え、施行時期の変遷はあったが、冬場の名物レースとして定着しつつある。連覇を果たしたドラゴンゲートや佐賀競馬を代表する牝馬ミスカゴシマ、このレース2勝のダイリンウルフなど、歴史は浅いながらも、記憶に残る勝ち馬ばかりである。今年はどんな馬が優勝するのか、期待は高まるばかりだ。
 好メンバーとなり予想は難しいが、好枠となったマイネルサハラを中心視する。1750から1800㍍で3勝しているが、そのうちの2勝がJRA在籍時のもので、佐賀では1勝。7勝を挙げている1400㍍が最も得意な距離といってよく、今回の舞台設定なら、重賞初制覇の大きなチャンスだ。
 スタートが上手で楽に前に行けるのが長所。他馬に先手を取られてしまうと粘りを欠くレースが多いが、今回は3番のヴァガボンドと5番のオオイチョウの2頭を警戒しておけば、前を譲ることはないだろう。コーナリングが上手なので、いい位置を取れれば、1~2コーナーで逃げの態勢に持ち込めるとみた。
 2走前の重賞、佐賀オータムスプリントは1番人気の支持に応えられずに4着に敗れたが、外枠から先手を取れず直線で失速してしまったもの。今回の4番枠ならば同じようなことはない。前走の大村湾賞は先手を奪って他馬に絡まれたが3~4コーナーでも余裕十分で、追い込んできたロードミッドナイト以下を突き放した。現在の充実ぶりを示す内容だ。また前走を含め、この馬に騎乗して2戦2勝のルーキー、長谷川蓮騎手との相性がいいことも魅力。現在、佐賀でリーディング5位のフレッシュな鞍上を背に、待望のタイトル奪取を決める。
 マイネルサハラを追いかける馬たちは失速する恐れがあり、2番手にはロードミッドナイトを推す。昨年の佐賀オータムスプリントで重賞制覇を飾っており、実績は今回のメンバーの中でもトップレベルといっていい。
 近走は中団あたりのレースが多く展開に左右される面こそあるが、今回は先行馬が集まってペースが速くなりそうで、末脚が生きる展開となりそうだ。前走の大村湾賞は勝ったマイネルサハラには差をつけられてしまったものの、粘り強い末脚で2着をキープしており評価できる内容だった。
 昨年のこのレースではダイリンウルフの2着。勝った馬は強かったが、いいパフォーマンスを見せており、今年もいいレースを演じてみせる。
 3番手はオオイチョウとした。前走の佐賀オータムスプリントは追い上げたものの3着。さすがに前半の位置取りが悪すぎて、外々を回る大味なレースになってしまった。今回は乗り慣れている地元の石川慎将騎手に戻るので、前走以上を期待したい。
 テイエムフォンテは長くいい脚を使える点がセールスポイント。重賞初制覇を飾った佐賀オータムスプリントは、1番枠から内めで我慢し、直線に懸けた飛田愛斗騎手の好騎乗も光った。もう少し長い距離が向いている印象だが、前走のように展開が向けば、上位浮上のチャンスだ。
 シルヴァーゴーストはマイペースに持ち込めるかに尽きる。フェブキラナは実力的に通用して不思議ではない。転入初戦で未知数の部分が多いものの、JRA3勝の実績が光るダイメイセブンまで押さえる。


 ◎④マイネルサハラ
 ○⑨ロードミッドナイト
 ▲⑤オオイチョウ
 △⑦テイエムフォンテ
 △⑥シルヴァーゴースト
 △⑧フェブキラナ
 △⑩ダイメイセブン


 馬複④-⑨⑤⑦⑥⑧⑩

 3連単④1着固定で⑨⑤⑦⑥⑧⑩へ

ゲスト予想コラム

天童なこ 天童なこ

 やっとこさ、長かった暑~い夏が終わったと思いきや‼ 秋を一瞬にして通り越して、もうブルブル…。すっかり冬支度ですね。佐賀競馬では、冬のチャンピオンを決めるという、その名の通りの〝ウインターチャンピオン〟がやってきます♪ 寒いのは季節だけで十分! お財布はポカポカ温かと行きましょう♡
 ◎マイネルサハラです!
 JRA2勝クラスから佐賀に移籍後、2戦目にして佐賀の有馬記念とも言える中島記念で3着と好走! その後も掲示板を外したのはわずか1回のみと安定感バツグン。特に今回と同じ舞台の佐賀1400㍍戦は【7102】と得意中の得意♡
 着外の2回が重賞レースなのは気になりますが、激しい先行争いに巻き込まれたり、ハナを奪い切れなかったりと自分の競馬に持ち込めなかったことが敗因でしょう。今回も同型との兼ね合いが鍵になりますが、シルヴァーゴーストより内枠を引けたのは好材料! スムーズにハナを奪えそう。2戦2勝と相性抜群の長谷川蓮騎手を背に、人馬ともに初の重賞制覇を狙います!